「ハモネプ」でおなじみ、アカペラグループRAG FAIR(ラグフェア)の“おっくん”こと奥村政佳さん。
リズミカルなボイスパーカッションと明るいキャラクターで、当時大人気でしたよね!
そんなおっくん、実は2019年にRAG FAIRを卒業し、なんと政治の世界へ転身していたんです。
「なんで辞めちゃったの?」
「今はどんな活動をしてるの?」
今回は、そんなおっくんの過去から現在までをわかりやすくご紹介します!
おっくんのプロフィールとRAG FAIR時代の活躍

- 本名:奥村 政佳(おくむら・まさよし)
- 生年月日:1978年3月30日
- 出身地:大阪府大阪市
- 学歴:筑波大学第一学群自然学類、横浜国立大学大学院教育学研究科卒。修士(教育学)
- 資格:気象予報士、防災士、保育士、幼稚園教諭一種
- 17歳(当時日本最年少)で気象予報士資格を取得。
- 大学在学中にフジテレビ系列TV番組の企画「ハモネプ」優勝、日本にアカペラ文化とボイパを広める。
- 2001年、アカペラボーカルバンドRAG FAIR(ラグフェア)でメジャーデビュー、第53回NHK紅白歌合戦出場。
- 2012年より横浜市内の保育所で保育士として勤務。
- 2024年5月参議院議員に繰上当選
「RAG FAIR(ラグフェア)のおっくん」と聞けば、頭の中にあの軽快なボイスパーカッションがよみがえる人も多いのではないでしょうか?
グループの中でも一際異彩を放っていたおっくんこと奥村政佳さんは、音楽だけでなく、実は“文武両道”ならぬ“文芸理科”すべてに秀でた異才でした。
高校生で気象予報士合格。「秀才系ボイパ男子」
おっくん(奥村政佳さん)が全国的に知られるようになったのはRAG FAIR(ラグフェア)の一員としてでしたが、実はその前から“すごい人”でした。
なんとおっくんは、17歳で気象予報士試験に合格。
これは当時の日本最年少記録で、専門知識と集中力が求められるこの難関資格を、現役高校生で突破したのです。
大学は筑波大学第一学群自然学類に進学。
早くから理系×社会系のハイブリッドな視点を持っていたようです。
地頭の良さに加え、どこか“オタク気質”な探求心も感じさせるキャラクターだったと言えるのではないでしょうか。

筑波大学の第一学群・自然学類は、現在の学制では理学群・化学類や物理学類、生物学類、地球学類などに分かれている分野の前身にあたります。1970年代~2000年代初頭の筑波大学には「第一学群」「第二学群」などという独特な制度がありました。
ハモネプ優勝で全国区へ。“ボイパ”という言葉を世に広めた立役者
おっくんがRAG FAIRとしてブレイクするきっかけになったのは、言わずと知れたフジテレビ系「ハモネプ」。
筑波大学時代に参加したこの番組で見事優勝し、全国に名を知られる存在となりました。
中でも、「声だけでドラムの音を再現する人=ボイスパーカッション(ボイパ)」という存在を強烈に印象づけたのが、おっくん。
「口でこんな音が出せるの!?」と当時の視聴者を驚かせ、ハモネプ世代の記憶に強く残る“唯一無二のパフォーマー”となりました。
そして2001年、RAG FAIRはメジャーデビュー。
アカペラというニッチなジャンルにも関わらず、「恋のマイレージ」などのヒット曲を生み、アカペラブームをけん引。
テレビ・ラジオ・ライブイベントにも多数出演し、“アカペラ”と“ボイパ”を日本中に知らしめたのです。
現在のRAG FAIR(ラグフェア)


RAG FAIR(ラグフェア)は現在も活動中です。
- ソロパート及びリードボーカルの引地 洋輔(ひきち ようすけ)さん
- リードボーカルの土屋 礼央(つちや れお)さん
- RAG FAIR結成の発起人で最年少、リードボーカルの荒井 健一(あらい けんいち)さん
- ハイテナーの加藤 慶之(かとう よしゆき)さん
の4名で活動しています。
おっくんはなんでRAG FAIRを辞めたの?
#おくむらまさよし は、#東日本大震災 復興特別委員会の委員でもあります。
— おくむらまさよし(参議院議員)【おっくん/奥村政佳】 (@OKKUN330) May 10, 2025
昨年末には、ずっと足を運んでいる被災地の復興の後押しについての質疑を。そして先日も#福島 の震災復興に関して、浪江、双葉、南相馬を視察し、委員会の質疑に立ちました。#能登… pic.twitter.com/LhhIzIYJWe
RAG FAIRのボイスパーカッション担当として、20年にわたりグループの音を支えてきた“おっくん”こと奥村政佳さん。
彼が2019年にグループを脱退すると発表したとき、多くのファンが驚き、寂しさを覚えました。
なぜ、おっくんはRAG FAIRを離れる決断をしたのでしょうか?
その答えは、“おっくんらしさ”が詰まったまっすぐで熱い志にありました。
「現場で感じた想い」が、人生を動かした
2011年のグループ活動休止をきっかけに、おっくんは音楽と並行して様々な社会活動に取り組んでいきます。
災害支援、気象・防災教育、主任保育士としての現場経験……。
人々と直接関わりながら、社会のリアルな課題に触れ続けた8年間でした。
「自分で動かねば変わらないこともたくさんある」
「自分の子どもを育てる中で、未来をつくる責任を強く感じた」
こうした実感が、政治という“次のステージ”を志す強い動機となったのです。
音楽では届かない領域へ、覚悟をもって進む
「RAG FAIRは心のふるさと」と語るおっくん。メンバーとの20年は、彼にとって何よりも大切な時間でした。
それでも彼は、「ふるさとから旅立つ」ことを選びました。
政治という厳しい世界で、子育て・防災・教育といった分野の改革に本気で向き合うためです。
仲間たちからは「脱退しなくてもいいのでは」という声もあったそうですが、芸能と政治が共存しづらい日本の現状を踏まえ、「腹をくくって進む」とおっくんは決断しました。
メンバーが語る、“止められない人”の旅立ち
メンバーたちは、脱退を「突然」ではなく、「ついにその時が来たか」と受け止めていました。
「興味を持ったら止まらないのがおっくん」
「一歩先を見て、必ず“現場に行く”人だった」
「寂しいけれど、仲間として応援したい」
それぞれの言葉に、深い友情と尊敬がにじみ出ています。
いつかまた“ふるさと”で会える日まで
おっくんは「志を果たすまで、ふるさとの土をもう一度踏むことはない」と語りました。
それは決別ではなく、“必ず胸を張って帰る”という決意の表れです。
20年の音楽人生を胸に、新たなフィールドへと旅立ったおっくん。
その背中を、RAG FAIRの仲間たち、そして多くのファンがあたたかく見送ったのです。
出典:「奥村政佳 脱退のお知らせ」 | RAG FAIR OFFICIAL SITE
現在のおっくんは?政治家としてどんな活動をしている?
RAG FAIRを脱退したおっくんこと奥村政佳さんは、音楽とは全く異なる世界——政治の舞台に立ちました。
「子どもたちの未来のために」「災害に強い社会をつくるために」——その信念のもと、彼は現場経験と行動力を活かし、異色の政治家として注目を集めています。
2019年夏には、立憲民主党の公認を受けて参議院選挙(東京都選挙区)に立候補。
気象予報士や保育士、防災士といった多様な資格を活かし、子育てと防災を中心に据えた政策を掲げました。
惜しくも当選は逃しましたが、そのまっすぐな姿勢に多くの支持と共感が集まりました。
2024年5月に当選。現役の保育士として、国会議員になりました。
現在は、選挙後も防災・教育・子育てといったテーマでも活動を続けており、専門的な知識と経験をもとに、社会課題の解決に向けた情報発信を続けています。
アーティスト時代と変わらず、「自分の目で見て、足で歩き、現場の声を聞く」というスタイルはそのまま。
音楽とは別の形で、今も人々の暮らしに寄り添い続けています。
まとめ!
RAG FAIRとして大活躍したおっくんが、まさかの政治家に!?と驚いた人も多いはず。
でも、保育や防災など、社会と深く関わる活動を続けていた彼だからこその選択でした。
「音楽も、政治も、人のためにある」
そんなおっくんの言葉が、彼の生き方そのものを表している気がします。
今後も彼の活躍に注目したいですね!