海に潜り銛(もり)や水中銃を使って、巨大魚を仕留める――そんな驚きの水中スポーツ「スピアフィッシング」の世界で、世界記録を持つ日本人女性がいることをご存知ですか?
その人物こそ、6月23日放送の『クレイジージャーニー☆世界記録を持つ女性ハンター!銃で巨大魚を狙うザンジバル旅』に登場する、原美月(はら・みつき)さんです。
スピアフィッシングとは、素潜りやスクーバダイビングで、銛(もり・スピア)や水中銃(スピアガン)を使って魚を狙う水中スポーツ。
1930年代にヨーロッパで競技化され、手動式銛からゴムや空気圧式スピアガンまで幅広い装備が使われ、生態系を配慮したルールのもとで安全に行われています。
世界中でも限られた人しか挑戦していない過酷なアクティビティで、特に女性のスピアフィッシャーは非常に珍しい存在です。
番組では、原美月さんがインド洋・ザンジバル諸島で繰り広げる命がけの潜水ハントに密着。
放送前からSNSでも「誰?」「美人すぎるハンター」と話題に。
この記事では、そんな原美月さんのプロフィールや経歴、世界記録、私生活についての情報をわかりやすくまとめてご紹介します!
【#巨大魚 と心理戦!水中銃で命懸けハント】#スピアフィッシャー #原美月
— クレイジージャーニー【月曜よる10時】 (@Crazy_Journey) June 20, 2025
タンク無しの素潜り!
水中銃で超特大魚を撃ち抜き
締めるまで一人で行わなければならない…!
そんな #スピアフィッシング で
スピードもパワーも最強な #イソマグロ を狙う!
6/23月曜よる10時!#クレイジージャーニー pic.twitter.com/1zvss0scPw
原美月のプロフィールまとめ|年齢・出身・職業・経歴は?

- 名前:原 美月(はら みつき)
- 生年月日:1995年3月3日(30歳)
- 身長:5フィート1インチ(約155cm)
- 職業:スピアフィッシャー
- 出身:福岡県
- 学歴:雙葉中学→雙葉高校中退→シティ・オブ・オックスフォード・カレッジ/ディアブロ・バレー・カレッジ/カリフォルニア大学サンディエゴ校(生物学専攻)
- 世界記録:水中銃スピアフィッシングで2種目の世界記録保持者
- SNS:Instagram(@lazy_seal_mitsuki)
- 趣味:フリーダイビング、自然環境保護(SNSでも“Sustainability”“Respect”を発信)
- 双子の姉妹がいる(名前は名月さん)
- 夫はMatthew Hoang氏
原美月さんには、一卵性双生児の双子の姉妹・名月さんがいます。
2人は生まれた瞬間から「Ready, set, go!」の号令とともに人生を並走してきた、筋金入りのライバル同士。
「どちらが多く食べられるか、速く走れるか、背が高いか、賢いか」――すべてを競い合って育ち、まるで“最強のライバル”が家庭内にいるような環境だったといいます。
互いに優しさよりも厳しさで鍛え合うスタイルで、「泣いてる暇があったら走れ!」とばかりに刺激し合ってきたというエピソードには、ユーモアと深い絆が感じられます。
12年前に家庭の事情で別々に暮らすことになり、美月さんは一時期高校を中退するなど困難に直面しますが、同じDNAを持つ名月さんが、日本の大学馬術競技(障害馬術)において初の女性・最年少チャンピオンとなる快挙を達成(出典:関西大学 スポーツ振興グループ)。
その姿が原美月さんにとって最大の“目覚まし時計”となり、再び前進する力となりました。
現在でもお互いにとって特別な存在であり、美月さんは「彼女に容赦されなかったからこそ、私は強くなれた」と語っています。(出典:2023年3月4日(米国では同年3月3日)のInstagramの投稿)
名月さんのInstagramには、お母さんとお父さん、従兄弟とのショットも投稿されています。
🏅 原美月はスピアフィッシングの世界記録保持者!記録の詳細とは?
世界記録①:73.4ポンド(約33kg)のホワイトシーバス(White Sea Bass)
2022年4月7日、ロサンゼルス近郊の海で素潜りスピアフィッシングに挑戦。
4度目のダイブで、73.4ポンド(約33kg)のホワイトシーバスを仕留めました。
この記録は、女性のスピアガン(水中銃)を使ったホワイトシーバスの重量記録として公式承認され、国際水中スピアフィッシング協会(IUSFA)の記録を塗り替えた快挙です。(出典:Los Angeles Times)

世界記録の要件では、誰かの助けを借りることは認められていないんだそう。
つまり、原さんは、10 ポンドのウェイトベルト、シュノーケル、フィン、2 ポンドのスピアガンといったすべての装備を身につけたまま、魚を捕獲してその魚を崖の上まで運ばなければならなかったのです!!



小柄な原さんにとっては、水中でのスピアガンの操作は大きな課題。
スピアガンを装填するには、上半身と背中の筋力が不可欠で、スピアガンの長さは原さんの身長とほぼ同じ。
原さんはリビングにパワータワー(体重を使って筋力を鍛えるフィットネス器具)を設置し、毎日懸垂をしているそうです!
世界記録②:10ポンド(4.5kg)のケルプバス(Kelp Bass)
世界記録①の一か月後、2022年5月24日、今度は米国カリフォルニアの海で10ポンド(約4.5kg)のケルプバス(別名カリコバス)をスピアフィッシングで仕留め、女性カテゴリの世界記録(Speargun部門)として公式認定されました。
この記録は、IUSA(International Underwater Spearfishing Association)公式サイトでも確認されています。(出典:IUSA公式記録 – Mitsuki Hara (Kelp Bass))


🐟 記録達成の背景にある「読み」と「技術」
この記録が特別なのは、ただ魚を見つけて撃ったのではなく、「このあたりに大物が出る」と構造・潮流・他の魚の動きを総合的に読んで挑んだ点です。
実際、原さんは視界の端にケルプバスの影を捉え、群れていた小魚の動きを静かにかき分けながらアプローチ。「水が濁りすぎていない曇りの日」が、魚に近づきやすい絶好のタイミングだったと語っています。
水温は水面で約16℃(61°F)、海底で約14.5℃(58°F)。潜水の最中、小魚たちを驚かせないよう静かでスムーズな動きを心がけ、ケルプバスに気づかれても逃げられない絶妙な距離感をキープ。
狙い通りに水中銃を命中させると、強烈な泳ぎで暴れるバスをしっかりと仕留めることに成功しました。
🎉 世界記録の証明と喜びの瞬間
岸に戻った原さんは、自身の10ポンドのウェイトベルトと魚の重さを比較。「これは間違いなく自己最高記録だ!」と確信し、Spear Americaの認定スケールで正式に測定した結果、ちょうど10.0ポンド。
その場で歓喜のハイタッチを交わし、「YESSSSSS!!」と叫びながらぐるぐる回るほどの喜びようだったそうです。
ちなみに、このケルプバスは友人の誕生日パーティーで“ココナッツ・セビーチェ”にして振る舞う予定だと綴っており、「魚を仕留めた後、どう料理するか考える時間もスピアフィッシングの楽しみのひとつ」だと語っています。
原美月さんのスピアフィッシングには、「狙って仕留める」だけでなく、「自然との静かな対話」「命をいただく責任と敬意」「仲間と分かち合う喜び」といった価値観が詰まっています。
その深い哲学と驚異的なスキルが、2つの世界記録に繋がっているのです。
- 水中銃は素潜りで使われる2ポンド(約0.9kg)のEduSubスピアガン&10ポンド(約4.5kg)のウェイトベルト
- 深さは水深約30フィート(約9m)。潜水ごとに最大90秒の息止めでラウンドをこなします 。
- 記録チャレンジは地元の岸からのダイブ。助けを借りずに獲物を海岸まで持ち上げる完全なセルフチャレンジで、記録要件を満たしています 。
🌊 注目ポイント
🐟女性アスリートの挑戦 | スピアフィッシングは男性が多い競技領域ですが、原美月さんは小柄な体格で巨大魚を仕留め、注目を浴びています。 |
🐟コミュニティへの影響 | 地元カリフォルニアの“Speara”女性コミュニティでは、彼女の成功が励みになっており、「女性による世界記録」として称賛されています 。 |
🐟持続可能性への配慮 | 地元保護団体と共に「持続可能な漁」を推進し、一匹だけ狙い撃ち&生態系への影響に配慮した責任ある漁法を実践しています 。 |
このように、原美月さんは「女性」かつ「小柄」ながら、スピアフィッシングで2つの世界記録を樹立し、技術・体力・精神を兼ね備えたトップアスリートとしての地位を確立しています。
原美月は結婚してる?恋人・私生活についても調査!
ご結婚されています!お相手はフリーダイバーの「マシュー・ホアン」氏
米紙ロサンゼルス・タイムズによると、美月さんは地元カリフォルニアのフリーダイバー兼スピアフィッシング仲間のマシュー・ホアン(Matthew Hoang @mr.californ1a )さんと結婚しています 。
ホアンさんは原美月さんのスピアフィッシングの師匠でもあるとのこと。
お二人が出会ったのは地元でのcatch-and-cook dive(キャッチ・アンド・クック・ダイブ、直訳すると「獲って、料理するダイビング」)。
ローカルダイバーたちが集い、海に潜って獲物を手に入れ、陸に上がって料理を楽しむという、ダイバー同士の絆を深める場でした。
結婚式はカリフォルニア州 サンタ・カタリナ島アバロン沖の海中で行われ、海仲間約30名が参加。
ウェディングドレスの代わりにRiffe International製ウェットスーツ、キスの代わりに海中で魚の餌を撒いて祝うセレモニーという、とてもユニークかつスピアフィッシングらしいスタイルでした 。(出典:Los Angeles Times)



夫妻のダイビング仲間の一人が、二人の水中結婚式のために式司祭のライセンスを取得したそうです!
仲間からも愛されているお二人ですね。




🐟共同生活と自然へのこだわりあるライフスタイル【Catch & Cookという生き方】
原美月さんの暮らしぶりは、都会的なイメージとは一線を画す、“海とともにある”ライフスタイル。
拠点はカリフォルニア州南部で、週末や平日問わず海へ潜り、スピアフィッシングで仕留めた魚介を自ら調理して楽しむという「Catch & Cook(キャッチ・アンド・クック)」を実践しています。
これは、ただ魚を獲って食べるという単純な行為ではなく、
- 「必要な分だけ獲る」というサステナブルな精神
- 「命をいただく責任」への深い敬意
- 「仲間とシェアし、命を味わい尽くす」という食文化への愛
といった価値観が詰まった、まさにライフスタイルとしてのダイビング。
たとえば、ホワイトシーバスの巨大魚を仕留めた後は、その骨を焼いて“魚拓(gyotaku)”にするという日本の伝統的な方法で記録を残すなど、「命を余すところなく活かす」という姿勢も彼女らしさのひとつです。
また、美月さんの周囲には、同じように「海からの恵みを自分たちで獲って、仲間と食卓を囲む」仲間たちが集まり、家族のようなコミュニティを築いています。
都会的な便利さより、自然と一体化した“素潜り主義”の暮らし。
その中で得た人とのつながりこそが、原美月さんにとっての“もう一つの家族”であり、人生を支える大きな軸になっているようです。
🐠 まとめ|記録も暮らしもかっこいい、“リアル冒険女子”原美月さん
世界記録を2つも打ち立てた実力派スピアフィッシャー、原美月さん。
でも彼女の魅力は、ただ「すごい人」という一言では言い尽くせません。
自分の手で魚を獲り、自分の手で調理し、仲間と囲む食卓を大切にする。
そんな暮らしを、日常として楽しんでいるのが彼女のすごいところ。
華やかさよりも、丁寧な生き方。
効率よりも、自然と向き合う時間。
生き方そのものが魅力的な人ですね。
これから彼女を初めて知る人も、きっとその自由で力強いライフスタイルに引き込まれるはず。
これからどんな挑戦を見せてくれるのか──その一歩一歩から目が離せません。